平成十九年四月九日月曜日

けふは午前中に用事がなかったので札幌驛前ビックでまたWX320K京ぽん改2のホットモックを弄ってきた。今回は自作のseiji.txt(070317版)を用ゐてフォントの畫の略し具合を確かめてきた。それ見たことか、大膽に崩れてゐるぞ、やっぱり點畫のはっきりしたアウトラインのが綺麗だなあ、などと思って、隣のWX310K京ぽん2を竝べてみた。……あれ? 擴大すると京2のが綺麗だけど、標準サイズから縮小すると京改2のが見易い……。京改2は字形が崩れたりしやすいんだけど、細いからはっきりしてゐる。一方の京2は慥かに點畫は省略されてゐないんだけど、そもそも細かい線がぼやぼやになってゐる。まとめると、字の鮮明さなら京改2、字形の綺麗さなら京2かな、といった感じ。描畫速度を無視した見やすさの觀點ではどちらにも決定的な優位はなく、好みだと思ふ。でもやっぱりAH-K3001V京ぽんからの傳統の丸ゴシックは好きなんだけどなあ。

午後はアスティの獻血ルームに行ってきた。體力的には、といふのはをかしな言ひ方だけど、今まで400mlを獻血したことはなくてしばらくは200mlで續けようかなあと思ってゐたので、けふのうちに獻血しておくことにした。ちなみに前回獻血したのは試驗場でなので、200mlは今月はもう出來るやうになってゐた。しかし獻血といふのは年間*11200mlとなってゐるので、400mlが可能になった誕生日の時點ではこの規定量を越えてゐたので、去年の12月に獻血をしたときに、來月は獻血せずにひと月ほど待って400mlをお願ひします、と言はれてゐたのでした。だが斷る。かくして、先月も數日足りずに400mlは獻血しなかったのでした。……けふに至り、次回の400ml可能日は來週の月曜日。需要との兼合ひで獻血者には可能な限り400mlで、といふのが日本赤十字社の方針らしいので、一週間待ってください、また近くに來る機會がないなら別ですが……、と係員。ごめんなさい、來週また札幌驛に來る用事があるんですよ……。といふことで、一週間後に出直すことにしました。子供騙しではないのですが……と、なぜかKitKat Babyを差出されてしまひました。逆に惡い気分。

歸りにキャンドゥに寄って必要なものを買ひ足してゐて、「必携 漢字字典」といふのを見付けた、といふか以前から氣になってゐたのを立讀みしてみたのだけれど、案外しっかりしてるよ、これ。どうせどっかの大學の博士だのが名前を貸して適當に編輯しただけなんだらうな、と思ってゐたのを裏切られた。收録字に關しては日本漢字能力検定協会漢検二級から六級までの字をベースにしてゐるのだけれど、凡例でわざわざ部首は康煕字典に則ってゐると明示してあったり、凡例の半分以上を割いて舊字と新字の關係について説いてくれたり(しかも、詳しくは『旧字旧かな入門』を讀めとの誘導付き)、表外字(芦茨嘘汲饗茣拳揃叛篇厩煽迄掴穿)の字形にいわゆる康煕字典を採用したり、竝々ならぬこだはりやう。さて一體誰が書いたんだらうと思って奧付を見てみると、おなじみ築地電子活版の府川充男さんと小池和夫さんが監修執筆でした。ちなみにシリーズの「難読即解 国語辞典」も手に取ってみると府川さんの監修執筆で、こちらは淒い情報量。網羅的ではないけれど、これで100圓は安すぎる……。

歸ってきて、KOSS Spark Plugに三つ編みとティッシュ詰め放題の改造をやってみた。ティッシュイヤホン:KOSS SPARKPLUGの改造(ティッシュ詰め編)を參照。要するに、ハウジングユニットを開いてティッシュを詰めるだけ。參照先にも書いてあるとほり開け過ぎて斷線することさへ注意すれば簡單にできた。モノラルの音源(後述)を掛けながら片耳づつ作業してゐたのでけど、左耳の作業を終へて付けてみると、顯らかに聽こえ方が違ふ。一度右耳を外して付けなほしてみると、顯らかに左では右で聽こえてゐなかった音が聽こえてゐる! こればかりは僞藥效果[プラシーボ]ではないと斷言できる。

今晩から北海道でも放映が始まるらき☆すたのオープニングをYoutubeから落として視た。……すげーよこれ。「もってけ!セーラーふく」(前述の「モノラル音源」)。引續き京アニの作畫技術の高さもさることながら、この病み付きになる曲。これを書いてゐる時點で、既に百回はリピートで聽き續けてゐる。曲のすばらしいのもさることながら、かういふ歌詞を書ける畑亜貴は本當に淒いと思ふ。

*1:その日から數へて過去12箇月といふ意味。