ネクラ少女は黒魔法で恋をする4

熊谷雅人著、えれっと插畫。MF文庫J[く-02-04]。580圓。豫告されてゐたとほり短篇集。

先週發賣だって判ってゐたのにごたごたで忘れてゐた。最初は繪師買ひしたのに、熊谷雅人の文章はなかなか魅せてくれる。脇役にスポットを當てた短篇でも基本的に一人稱は貫かれてゐて、真帆ちゃんさん以外に一人稱が移ってゐる。特に一話と二話では真帆ちゃんさんが語り部ではなく第三者として動いてゐて面白い。

一話の1ページめ(12ページ)3行の行頭から、いきなり誤植。あと、夏樹が語り部の部分で方陣と言ってゐる(夏樹には魔方陣と魔法陣の區別がついてゐないといふネタの可能性も、無きにしもあらず)。

それはさうと、もう次の卷からラストスパートに突入ですか。たぶんあと二卷くらゐで完結なのかな。もし熊谷雅人の次回作が別の繪師でも、たぶん買ってしまふと思ふ。