キテレツ大百科最終回

北海道で三年前から再放送してゐたキテレツ大百科が、やっと最終回になった。平日は毎日放送なので最初の試算ではもっと掛ると思ってゐたけど、實際には夏休みに一日二話放送したことがあったので短縮された。

何遍も言ってゐるが、やはりキテレツ大百科藤子・F・不二雄作品のアニメ化作品の最高傑作だ。それは完全に藤子・F・不二雄マンセーしてゐるわけではなくて(マンセーしたいが)、かなり少い原作を大膽に改變して、まったく違ふ話に作り上げた點にある。放送當初こそ原作を引寫したやうな話もあるが、そんなものは早々に消費してしまったので、殘りは全部オリジナルである。もちろん前ドラえもんの後期や現ドラえもんにも原作なしの話はかなりあるが、これは「原作にないひみつ道具が登場する」だけで、ドラえもんの構造から逸脱したものは皆無だ。一方のキテレツ大百科は縛る原作がないために毎週違ふ話を提供してゐた。

最終回はキテレツ大百科が盜まれ棄てられてしまったので代りの大百科を貰ひに行かう、といふ話。實はコロ助は死んだ息子の代替として設計されたことが判明し……。