金田一春彦「日本語(新版)(上)」

下卷は既に持ってゐたので上卷を圖書館で借りてきた。この本は日本語と他國語をさまざまな側面から眺め、日本語の一般性・特異性、長所・短所、問題點などを擧げてゐる。――と書くと小難しく見えるけれど(實際小難しく退屈な箇所もいくらかはある)、ことばにそれなりに興味があり中學程度の英單語や文法や古典の知識があれば樂しく讀める――と思ふ。

ISBNを知りたいと思って裏表紙を見ると定価530円の文字。電撃文庫より安いぢゃないか、と思ひ自分の持ってゐると定価(本体700円+税)の文字……。前者は第一刷(1988年)、後者は第三十刷(2000年)でした。