見よ!ドギー・クルーガーの勇姿

さて、轟轟戦隊ボウケンジャーまでのスーパー戦隊パワーレンジャーを網羅した最新刊の「30大スーパー戦隊超全集」を手にしてゐるわけですが、まず總勢163人7色(+マイナー色)31戰隊の飾る表紙裏表紙は壓卷。さらにカバーを外すと故曽我町子の四作品三役*1がゐたり、ファンの壺を押へた逸品となってゐます。まあ内容は今までの全集に新作分を追加しただけなんですが。

さて、個人的にはこの全集の賣りだと思ってゐるのは「パワーレンジャー」シリーズの情報。前回讀んだのではガオレンジャーがベースの「WILD FORCE」の新作情報までだったのが、今度は「WILD FORCE」からボウケンジャーをベースにした「OPERATION OVERDRIVE」の新作情報までが載ってゐます。その「WILD FORCE」の特番にパワーレンジャー十周年で歴代レッド勢揃ひのエピソードが紹介されてゐて、「ZEO」(オーレンジャーがベース)の敵であるマシン・エンパイア(もちろんマシン帝国バラノイア)が再侵掠を企むといふ筋書きなのですが、そのマシン・エンパイア五大メカ將軍が、どっかで見た奴ばっかり。

どう見てもビーファイターです。本當にありがたうございました。しかも左の三人はカブトの脇役。まあそんなことは比較的どうでも良いのです。ビーファイターアメリカでも「ビートルボーグ」の名稱で放映されてゐたやうなのでアメリカ人なりのオマージュなんでせう。

問題は「POWER RANGERS S.P.D.」。さう、S.P.D.といへばアリエナイザーと戰ふ宇宙警察地球署の刑事「スペシャルポリス・デカレンジャー」の略稱、かと思ひきや、このS.P.D.は「スペース・パトロール・デルタ」ださうで。まあ、そんな名前の違ひなんて些細なこと。改造スーツのメガレンジャーがS.P.D.を裏切ったやうな氣がしたが、別にそんなことはなかったぜ。日本版に於いて地球署のボスといへばダンディでハードボイルドで最強な無敵の漢、ドギー・クルーガー。もちろんパワーレンジャーにも登場するのだけれど……

色が違ふ? 耳の形が違ふ? スワンさんがキャットになってる? それもまた些末なことに過ぎない。本當の問題は……

ボスに鱗がある件。

*1:サンバルカン及びデンジマンヘドリアン女王ジュウレンジャーの魔女バンドーラ、更にマジレンジャーの天空大聖者マジエルの三役。最後の天空大聖者マジエルは劇場版ゲストで、唯一善の存在。