平成十九年二月十一日日曜日

けふは日曜日なんですか。全然そんな氣がしない。東北での生活も十三日めになる。最初は駄目駄目だと思ってゐた民宿も住めば都、なかなか快適に過してゐたのに、卒業出來ればあさってで即日歸宅。相部屋と暮らすのは明日の晩で納め。

この二週間ほどをつつがなく過せたのは、かつての二種類の體驗によるところが大きいと思ふ。ひとつに、小學生のころに親友と遠くの某國立自然の家のイヴェントに一週間參加したこと(二度)。全道から小學生が一堂に會してキャンプをしながら旅行するのである。登山やサイクリングなどもりだくさんで、見知らぬ者同士での集團生活の免疫はここで身に付けた。ふたつに、高校時代に延べ二年*1、二學年上の先輩だけで同學年もゐない部活に在籍したこと。相部屋を含めて身の回りはほとんど大學生や二十歳(はたち)以上なので、この時の經驗がなければ、絶對にまともに話もできなかった自信がある。ちなみに相部屋は大學二年なので當時の先輩と學年が同じ。

まあともかく長いやうで短かった二週間の集團生活もこれでお終ひなので、せいぜい悔いのないやうに過したいと思ふ。でもまさか、民宿の若旦那と(釀造に免許が必要な飮料を)酌交(くみかは)すまでになるとは思はなかった。

*1:三年間部活を掛持ちしてゐたが、先輩がゐたのは一年次のときなので「延べ」。