平成十九年一月三十日火曜日

かの民俗學者柳田國男が取材したことで有名な岩手縣遠野市。東北は北海道ほどではないにせよ雪が降ってゐることを期待してゐたのに、積雪がまったくない。この時期に鹿兒島に行ったことがあるけれど、同じくらゐ清々しい。さういへば花卷から來た道には瓦屋根などの情緒ある建築があったのが感動。

泊まってゐる民宿は物淒く古い建物。郷土料理屋も兼ねてゐる。三人相部屋。晩餐はきりたんぽ鍋だった。味が薄くて、正直美味しくはなかった。主食の五目御飯が一番旨かったか。標準では一泊6,615圓。ただみたいな料金で一日三食ついてゐる訣だから文句を言へた身分ではないけど、自分の金で泊まってゐたなら絶對宿を替へるね。

實は遠野物語はまだ讀んでゐない。