18きっぷで旅に出た@2007年

知る人ぞ知る、けふは青春18きっぷの最終日。殘り一回分を殘してゐたので、日歸りであてのない旅へ。去年は釧路まで行ったので、今回は苫小牧まで行きたいと考へて、せっかくなので室蘭まで足を伸ばさうと、きのふ即席で思ひつき計畫を立てた。去年もさうだったけれど、この旅の目的は「列車に搖られながら讀書」をすること。ちなみにけふ持込んだ本は霧舎巧の『ドッペルゲンガー宮《あかずの扉》研究会流氷館へ』。朝はセンター試驗に向かふ友人と鉢合はせないやうに細心の注意を拂ひ、鈍行の始發で白石まで行きそこから苫小牧へ。ここから東室蘭へ行き、室蘭行きへ乘換へて、室蘭燒鳥を食ひ、蜻蛉返りで東室蘭、苫小牧、南千歳へと戻って札幌で一時間半ほど遊び、七時前に悠々歸り着くっ! I'm perfect!!と快哉を叫びさくなる計畫……だった。

東室蘭までは、良かった。室蘭までは十分ほどで着くはず、だった。發車時刻が數分ずれてゐることを、もっと氣に掛けるべきだった。つまり、乘る列車を間違へた……。途中で降りても仕方ないので時刻表を調べて、きちんと戻れることを確認して乘り續けることにした。辿り着いた場所は、伊達紋別。道央圈の子供なら行ったことのないはずのない、登別伊達時代村*1で有名な*2伊達。伊達紋別は特急も停まる驛で、洞爺とか函館に行くとだいたい通ることになる(プラットフォームに置いてある兜が目立つので、記憶に留めてゐる方も多からう)。晝飯は驛前の食堂でラーメンを食った。あれで525圓は高く感じた。

豫定してゐた便より遲らして苫小牧に戻ることになったのだけれど、時間が餘る餘る。仕方ないので、東室蘭から室蘭まで往復できてしまった(今度は間違へなかった)。流石、燒き鳥のまち。驛前にはきちんと燒き鳥屋が立竝んでゐる。しかし、全て居酒屋のやうな店で、眞っ晝間から燒き鳥を燒いてゐる店なぞなかった。orz。待ち時間を讀書とPSPで潰して苫小牧から直接札幌へ。列車に乘ればまっすぐ札幌に歸れるといふのがよい。しかし、そのまま普通各驛停車に乘りつづけるのは素人のすること。當然ながら快速に乘換へる*3と十分早く札幌に着く。

札幌では何も買はずに適當に輕食を食って時間を潰すつもりだったのだけれど、ナオコサンを衝動買ひしてしまった。ちなみに苫小牧ではギャグ漫画日和の2卷を買った。

*1:登別にある時代村。日光江戸村などと同系統。伊達市は伊達藩から移植した人々が開拓したまちで、登別伊達時代村はつまり、乘る列車を間違へた……。途中で降りても仕方ないので時刻表を調べて、きちんと戻れることを確認して乘り續けることにした。辿り着いた場所は、伊達紋別。道央圈の子供なら行ったことのないはずのない、登別伊達時代村((登別にある時代村。日光江戸村などと同系統。伊達市は伊達藩から移植した人々が開拓したまちで、登別伊達時代村は獨眼龍こと伊達政宗がモチーフ。蛇足だが、「ニャンまげ」のCMは北海道では登別伊達時代村のCMとして認知されてゐる。

*2:名前だけ。登別伊達時代村は登別温泉にある。

*3:空路で北海道に來たことのある方なら分かると思ふ。