平成十八年十二月十九日火曜日

かなり文量を書いてゐた記事を沒にしてしまふと、本當に書くことがないので困る。だからと言って何も書かないのは癪だ。雪が深々と降頻る。朝が辛い。それでも體に鞭打って登校。全速力で走って、なんとかバスに追ひつく。この便は座席に坐れるのが魅力だが、降りたあとにも走らねば朝のLHRに間に合はない。既に授業のカリキュラムを終えてゐる教科があるので、日に半分は自習時間になってゐる。古人曰く、寢る子は育つ。このままぢゃ、まるで登校ニートになってしまふので、讀書以外にも自分に課題を課すやうにしてゐる。友人から「tad」の名前の由來について訊かれてしまった。そんなことはさて置き、よつばと!六卷を購入。午後の授業は持込んだ『涼宮ハルヒの消失』を讀んだ。『消失』はよく出來た作りになってゐるが、結局のところキョンは何もしてゐない。『涼宮ハルヒ』全體を見ると、重大な岐點はほとんどが「既定事項」の概念によって未来人と情報統合思念体によって操作されてゐるので、未來もへったくれも無い。『消失』はこれが如實で、キョンの意志が不可缺だったとはいへ、結局のところ思惑どほりにしか動いてゐない。もっともこれを機にキョンも前向きに考へはじめ、續卷では着々と物語が進行してゐる。放課後は部活に顏だけ出してすぐに歸宅。新入部員がふたりも入ったやうでめでたい。節介を燒けるのもあと僅か。辭書から語彙を抽出する作業は比較的順調に行ってゐるが、打込む時間がない。友人からゲームを借りる約束をしてゐたが、そいつがけふ學校をサボりやがった。別に俺が避けられてゐたわけではなく、ヴィジュアル系バンドのライヴを觀に行ってゐたらしい。